japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

漆の表情

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漆はどれも同じものだと思っている方が多いのではないかと思います。

ゴムの木のように、傷をつければジワジワなりドクドクと樹液が出てきて、それはどれも均一なものだというイメージがありませんか?漆関係者ならお分かりかと思いきや、意外と漆の木に関してはあまり知らない方も多かったりします。

かくいう私もこの仕事に関わるまでは全く知りませんでしたが…

中国の漆はだいたいどれも均一で、扱いやすいのが特徴です。そしてなんだか白っぽい。対して日本産の漆は買うたびに乾きの早さも違うし、色もまちまち。白っぽいのもあれば黄色や黒っぽいのもある。

決定的に違うのは匂いですね。日本産はかぐわしいとは言わないまでも(私はそう思ってますが)、中国産はなんだか臭い。これが漆の匂いだと思ってる人も多いと思います。逆に私のように日本産ばかり扱っていると、これが漆の匂いなんだなあと思いますが、圧倒的に中国産が締めている漆業界では中国産の匂いの方がメジャーなのかもしれません。

こないだ4年前に精製に失敗して保管していた浄法寺漆を久々に出してみたら、その匂いの素晴らしいこと!匂いというより香りですね。素晴らしいです。全然乾きませんけど(笑、香りを嗅ぐためだけに買うような酔狂な方はいませんか…

匂いで漆の仕上がりが決まるわけでもないので、いかに乾く漆を精製するかが問題です。