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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

シカゴIHHSへ行ってきました

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3月11日〜14日まで、シカゴで開催された見本市「ホーム&ハウスウェアショー(IHHS)」に出展し、参加して参りました。
前のブログにも書いたとおり、今回の事業はジェトロ主催の復興支援事業として開催されたもので、岩手・宮城・福島各県から数社ずつ選ばれ出展させていただくことになったのです。

実は私、アメリカは初めてなのです。初アメリカがシカゴでした。
シカゴといえばドラマのERとか映画のアンタッチャブルとか映像的なイメージが強い街でしたが、レンガ積みの年季の入った建物や古めかしい60年代のネオンサインがあるかと思えば、新しい高層ビルが建ってたり、古き良き部分と新しい部分が融合された雰囲気がありとてもいい街でした。住んでもいいなと思うほど。それと、オバマ大統領が住んでいた街でも有名です。

宿泊した、老舗ホテルのパーマーハウスヒルトン。
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成田空港からオヘア空港まで約11時間。空港からシカゴ市内まではCTAという電車が通っていて(ERでもよく出てくる高架を走るシルバーの車体が特徴の電車)、これに1時間弱乗ってやっと着きました。
私は英語が全然ダメなので不安だらけでしたが、なんとかなるものです。ガイドブックと電子辞書のおかげかな。

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会場は中心部から南へ数キロの「マコーミックプレイス」という大きな展示場で、アメリカ国内でも有数の規模らしいです。迷子になりそうなくらい広い建物でした。ジェトロのブースは南館の一番奥まった場所でしたが、バイヤーが休憩を取る広いスペースもあり、それなりに来客がありました。ジェトロも今回初めてのIHHS参加ということで、ジェトロNYとジェトロシカゴのスタッフの方々も来て、ブースごとにアメリカ人の説明要員が付くという親切さ。通訳は2人しかいないので、英語が堪能なジェトロのスタッフに助けを求めることも多々あり。単独での出展では難しいことについてもいろいろ対応していただき本当にありがたい限りでした。

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岩手からは私の他に奥州市及源鋳造さんと岩谷堂箪笥の組合、雫石の流工房さんが参加。及源の及川さんはずっと以前から海外展開に積極的で経験豊富でしたし、流工房の鈴木さんとは一緒に中国に行った仲でもあり、それだけでもちょっと安心できました。漆関係では隣が会津のBITOWAさんだったのですが出展のみだったようで、漆の関係者で来ているのは私だけでした。

シカゴでの反応はどうだったかといいますと、やはり欧米にはない素材、食器ですのでこれがハンドクラフトとは信じられないようでした。当方からは定番のお椀のほか、重箱や弁当箱、箸などを持っていったのですが、特に溜塗を全面に押し出した見せ方をしました。ただ置いているだけでは普通のプラスチック製と何が違うのか分かってもらえないので、アメリカ人の説明員からこれはハンドクラフトであること、漆の木から1シーズンに200グラムしか採れず、しかも採れるまでに成長するのに15年かかることなどを丁寧に説明してもらいました。事前に漆のことを頭に叩きこんでもらっていたので、私の言葉を通訳してもらわなくても積極的にお客さんに声をかけてもらったのでとてもありがたかったです。時代椀とか、日本の伝統的な形も意外と評判がよかったのですが、やはりアメリカの生活に合ったものも提案していかなければなと実感しました。

会場はとても広いので出展者である私が全部見ることはできませんので、周囲の出展しか見ることができませんでしたが、アメリカ人ってキッチン用品が好きなんだなあと実感しました。テレビのコマーシャルでもシンク一式激安!みたいなのをやってたり、料理番組もいろいろ。ナイフのメーカーがこんなにあったんだというくらい世界中からたくさん同業者が集まっていました。日本のメーカーはそれほど多くなかったかな。

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今回のミッションでは同じ二戸の南部美人さんから提供いただいた大吟醸と特別純米を持ち込んで、滴生舎から借りた浄法寺の片口と盃で飲んで頂いたのですが、これが大人気でした。ジェトロ盛岡の所長にも手伝っていただいて何本も持っていった甲斐がありましたね。
出来立ての新酒を提供いただいた久慈さんに感謝!新酒、それだけでも言うことなく美味しいのですが、漆器で飲むとまた格別です。IHHSの会場と日本総領事館の2ヶ所で振舞いました。

総領事館のレセプションではシカゴの名士の方々やシカゴに住む日本人が多く詰めかけ、震災の被害状況や東北3県の紹介パネルが展示してありました。岡村総領事ご夫妻とお話させていただく機会もいただき、日本の漆の現状をお話させていただきました。
壇上で今回の出展者全員がひとりひとり紹介され、当初スピーチをする予定だったので緊張していましたが、結局英訳したものを司会者から紹介してもらうことになり、ほっと胸を撫で下ろしました…

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今回は観光ではなくビジネスで来たため、ゆっくり市内観光などはできませんでしたが、ジェトロの方にご案内いただいてジョン・ハンコックタワーの94階から夜景を堪能しました。今度はゆっくりと家族で来たいものです。

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シカゴのシンボル、ウォータータワー。シカゴ大火でも焼け落ちることがなかったそう。

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巨大マリリン・モンローにびっくり。

英語力のなさを痛感した今回のミッションでしたけど、またすぐにでも行きたいと思わせる魅力がある街でした。せっかく親切に話しかけてくれているのに内容がさっぱり分からないというのは悲しい…漆器をアメリカに輸出する手がかりもできたし、もっと英語を勉強して最低限会話できるようになりたいですね。