読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

漆器というもの

漆器の歴史はとても古く、縄文時代までさかのぼります。

その頃は、漆は接着剤としても使われていましたし、自然に採れる素材として重宝されていたのだと思います。現代と同じ精製の技術をもっていたことも分かっています。漆を漉したりしてるのも同じですね。
そうするうち、朱の漆を作り出すことに成功し、呪術的要素も含めて漆というものが塗料として使われはじめます。

塗料としても漆はとても丈夫で、籃胎の漆器(竹などを使って網状に編んだものに漆を塗った器)を作ったり、土器に塗ったり、実用性と美しさを持った器を自分たちの感覚で作り上げていったのでした。

漆が自由な感覚で使われていたのです。

そういう感覚ってなんだか大事なような気がしています。漆を高度に使いこなすという観点もありますが、これだけ優れた性質をもつ漆という素材を自然の恵みと感じて使うという原点は忘れてはならないと思います。
人間が漆をコントロールするのではなく、漆に人間が合わせるようなスタンスでモノを作っていくというのがしっくりくるのです。


人間国宝の室瀬和美先生も仰っています。
「言うことを聞かないからこっちが合わせる。人間が漆に馴らされていく、これが極意」