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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

漆器の修理

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漆器の修理を依頼されることがあります。
他の店で購入されたものでも、漆器(漆が塗られた本物の漆器)であれば修理を承ります。
愛着があるからこそ修理を頼まれるわけで、先日は九州の方から10数年使ってきた浄法寺椀を預かったときは本当にありがたいなあと思いました。

今日、盛岡の塗師の方とちょっとお話する機会があり、修理の話題になりました。
その人のところにも、縁が少し欠けたり表面に傷がついたりした漆器を修理してほしいという依頼があるそうなんですが、「ちょちょっと塗ってちょうだい」といった感じで、軽い気持ちで頼まれることが多いそうです。
おそらく普通の塗料のように、似たような色の漆を表面に一度だけ塗れば簡単に直るものと思っているようなのです。

そしてせっかく丁寧に綺麗に修理しても、漆器の場合、それまでの苦労が表面にあまり現れませんよね。破損の状態にもよりますが、表面の塗膜を落として10数回塗り重ねて元の姿に戻すためにはかなりの労力と時間がかかるのです。

「使用前・使用後」のように、修理前と修理後の姿を写真に収めるのはもちろんですが、修理の過程もきちんと記録しておいて、これだけ手間がかかっているということを示すということも、漆器や漆について理解してもらうために必要なことかもしれないねという話になりました。

過程を記録することで、経費がかかっていることも明らかになるので、依頼者にとっても分かりやすいと思います。

あ、写真はイメージでして修理品ではありません…