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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

木曽路へ

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長野県の木曽漆器工業協同組合青年部のお招きで、木曽に行ってきました。長野は10年ぶりで、木曽は今回はじめて訪れました。木曽のエリアがこんなに広いとは!私が伺った所は木曽平沢奈良井という一部の地区で、木曽は長野県塩尻市から岐阜県中津川市までのエリアをいいます。

今回の用務は、組合青年部が主催する講演会に講師としてお招きいただいたもの。青年部の方々が昨年10月に浄法寺に見えられて、漆掻きを見学して行かれたのですが、それがご縁となって国産漆の現状についてお話を、と依頼されたのです。
↓浄法寺での見学の様子
http://d.hatena.ne.jp/japanjoboji/20101006/p1

今回はせっかくの機会なので漆掻きを実際に見てもらいたいと思い、漆掻きと漆塗りの両方を知っている浄法寺の猪狩さん(夏に天日精製を一緒にやった方です)にも声をかけて、一緒に行ってもらいました。
猪狩さんも木曽ははじめてで、もともと前から行きたがっていたので好都合でした。

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私はパワーポイントで浄法寺漆の現状と今後についてというタイトルで発表させていただきました。
いつもは漆についてあまりご存じない一般の方を対象に話しているので、今回は資料作りが大変でした。漆を日々扱っており、しかも浄法寺漆も実際に使っている方もいる前での発表なので、非常に緊張しました。
組合の理事長さんはじめ、塩尻市や長野県の方、組合員の方も多数参加していただき本当にありがたかったです。

漆器産地で国産漆を積極的に使っていこうという動きはこれまでほとんどありませんでした。むしろ木曽は中国産漆を直接仕入れて精製して使っている産地なのですが、これからは国産漆を少しずつでも使い、魅力のある漆器を作っていきたいという意気込みで活動を始めています。
文化財修復事業も前からはじめており、産地全体として木曽の木工、漆工技術を振興していこうとしています。この文化財保存修復の地場産業化プロジェクトは「新日本様式100選」に選定されているそうです。
http://www.tepia-infocompass.jp/japanesque-modern/index.html

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木曽平沢の「木曽・くらしの工芸館」
http://www.kiso.or.jp/
木曽の木工品、漆器をはじめ地場産品をたくさん取り揃えている施設です。二階にはちょっとしたギャラリーがあり、木曽の職人それぞれの作品を展示しているコーナーがありました。長野オリンピックのメダルはこの木曽で製作されたんですよ。実際の工程の展示もありましたし、文化財修復のための部屋もありました。

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木曽に行く前に松本城を見てきました。「烏城」という俗称のとおり黒漆の外壁が素晴らしいです。

木曽や松本をもっとじっくり堪能してきたかったのですが、また今回のご縁をきっかけに訪れることがあるような気がしますので、次回のために楽しみにとっておきましょう!

木曽の皆さま、このたびはありがとうございました。