japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

漆共進会開催!

10月23日、浄法寺で第32回浄法寺漆共進会が開催されました。共進会は二戸市浄法寺漆生産組合の共催で、今年採れた漆の審査を行うものです。

地元の漆掻き職人と日本うるし掻き技術保存会の研修生が掻いた漆が出品されました。基本に忠実に掻いた研修生の漆が上位に入賞することもあるんですよ。

採取時期ごとに「初辺の部」「盛辺の部」「末辺の部」に分かれて、浄法寺漆をずっと使い続けている高橋さん、町田さん、及川さんの3人が審査員となって色や粘度、滓の量などを総合的に審査します。
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昨年は少し白っぽい漆が多かったのですが、今年は皆素晴らしい出来。欲しい漆ばかり!夏の暑さが漆にもいい影響を与えたのかもしれません。

私もじっくり漆樽を見たかったのですが、自分が買い付ける漆を見るので精一杯で、審査の様子はほとんど覗い知ることができませんでした。残念。ということで写真もあまり撮れてません。

審査結果は次の通りとなりました。

初辺の部 金賞 北口勝三郎
     銀賞 砂子田進
     銅賞 大森清太郎
     銅賞 樋口秀次郎

盛辺の部 金賞 大森清太郎
     銀賞 小村剛史
     銅賞 大森貴太郎
     銅賞 工藤竹夫

末辺の部 金賞 大森俊三
     銀賞 横浜正男
     銅賞 沢田文雄
     銅賞 樋口昭吉

ところで今年の共進会では漆屋さんの姿がほとんど見えませんでした。私ともう1社くらい。毎年北陸から足を運んでいる漆器屋、漆屋さんも顔を見せませんでした。それくらい漆器業界の景気が低迷しているのですね。でも一般のお客様はこれまでで一番多く来場したのではないでしょうか。漆チューブも一般の方に多くお買い上げいただきました。
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共進会が終わった後は、総合支所に場所を移して「うるしさま鑑定団」が開催されました。これは今年はじめて開催されたもので、地元浄法寺を中心に一般の家庭に眠っている漆器類をもちよって専門家に鑑定してもらうという趣向です。といっても「●●鑑定団」のように値付けをするのではなく、いつ頃制作されたもので、どのような背景があったのかを4人の鑑定者に診断してもらうのです。

江戸時代以前のものや、中国のもの、明治大正期に盛んに作られた丈夫な津軽塗、浄法寺塗、いまでも十分使えるものも多く、いろんなエピソードも出てきて楽しいイベントになりました。
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今日の岩手日報(10月24日朝刊)にも「ズームアップいわて」でこの時の様子が大きく取り上げられていますのでぜひご覧ください!