japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

漆のチューブ

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漆を入れるチューブは大抵の場合、アルミチューブ製です。
でも私は100グラムと200グラムチューブはプラスチック製の特注のものを使っています。

これには理由がありまして、特に生漆をチューブ詰めしますと、中でどうしても分離してしまいます。よく撹拌しないと使用時期によって偏りが出てしまうのです。チューブから少しずつ使っていると、使い始めと使い終わりの段階で質が違ってくるのです。素黒目(透き漆)だと精製してあるのでそれほど心配はないのですが。それに、長期間金属と触れることで漆が変質するおそれもあります。

なので、生漆は一度瀬戸物の器にあけて、よく撹拌してから使うことをお薦めします。その場合、金属チューブだと中に漆がこびりついて最後まで取りきれません。プラ製だとハサミで切って中から箆で漆を拭い取ることができます。
貴重な国産の漆なので、最後まで使い切るということが大切なのです。プラスチックならある程度柔らかいので、チューブを変形させてある程度撹拌することができます。

ただ、プラスチック製チューブからその都度漆を出して使っているとどうしても空気が入ってしまうので、使う都度チューブから空気を押し出してキャップをする必要があります。

漆を保管するときには、酸素を通さない「サランラップ」が必需品なのですが(他のラップじゃダメ)、漆を少量ずつ簡単に保管できる容器が欲しいところです。