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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

よみがえる金色堂

平泉の世界遺産登録、最近イコモスの現地調査が行われたばかりですが、来年6月に登録の可否が決まるそうです。
その中核となる遺産である中尊寺の金色堂について、かつて日映科学映画製作所という映像制作会社が「よみがえる金色堂」という記録映画を作っています。

これは昭和39年から行われた中尊寺金色堂の保存修理を記録した貴重な映像で、私が始めて見たのは数年前に秋葉原UDX浄法寺漆のイベント(瀬戸内寂聴さんや室瀬和美先生、達増岩手県知事を呼んだり、かなり豪華な内容)を開催したときに、会場に流す映像としてこの日映科学さんからVTRを借用した時でした。

昨年から日映科学が自らこの映像をYouTubeで公開しており、いい時代になったものだなあと感慨深いものがあります。





金色堂が建立されて以来のはじめての本格解体修理ということで、残存する蒔絵や螺鈿はできるだけ保存することにして、失われた部分は残された部分の手法に倣って復原して、なるべく違和感のないよう調整することとされました。
漆は浄法寺漆、地の粉は中尊寺地の粉という地元の素材が使われています。
建立当時の漆工技術については、現在開催中の「いわての漆」展で、昭和女子大、岩手大、岩手県立博物館の共同研究成果が展示されていますので、ご興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。

解体された金色堂は、国宝中尊寺金色堂保存修理委員会(委員長:藤島亥治郎、委員に松田権六ほか8名)によって、昭和42年までの3年3ヶ月をかけて東京上野の東京文化財研究所にて修理されたのですが、その際の記録映画となっています。

かなり昭和のニオイのする映像ですが、今見ると新鮮な感じがします。こういうナレーションっていいなあ。