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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

安代・浄法寺の漆器生産の歴史

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今日は岩手県立大学へ出かけてきました。
安代地区に残る漆文化の伝承についての勉強会を企画している、イーハトーヴォ安比高原自然学校の方々によるちょっとした成果発表があったので聞いてきたのです。

県立大で社会学を教えている山田佳奈先生はここ数年来岩手の漆文化について一緒に研究されている関係で、いろいろとお世話になっているのですが、今回の発表についてもお誘いをいただき参加してきたものです。

これまで旧安代町の石神、中佐井地区(日本農村社会学の聖地とも言われる場所)の旧家で行われてきた漆器制作の歴史や、実際に漆器がどう使われてきたかを、現在の当主や90歳を超すおばあさんに聞き取りを実施し、映像記録として残しているのです。
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戦前までは漆器生産が盛んで、全国各地へ販売していたようですし、会津や川連、輪島からも技術を取り入れて独自の素朴な加飾を施すなど様々な形態や色の漆器が製造されていて、現在の浄法寺漆器のようなシンプルさではなく、多種多様な、自由な感じの漆器が多いのです。
漆生産は浄法寺、木地は安代畑地区、塗りは荒屋新町周辺とこのエリア一帯は漆産業が盛んなところだったのですが、今はそれぞれ浄法寺塗、安比塗の産地となり、木地製作も途絶えてしまっています。

自然学校の方々や地域の人たちは、安比川流域で栄えたこの漆器文化や地域の食文化を後世に伝え、また観光資源としての可能性を模索しているところです。

私も微力ながらお手伝いできたらと考えています。