japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

ミニ共進会

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日光二社一寺の修復を手がけている日光社寺文化財保存会の漆工の責任者、佐藤さんを浄法寺にお招きして、ちょっとした漆の求評会を催しました。

日光の保存会は浄法寺漆生産組合のお得意先の一つで、いつもお世話になっています。一昨年は東照宮陽明門の真ん前で漆掻き実演を企画して実現させ、浄法寺漆の宣伝もしていただいています。

実は浄法寺漆生産組合の総会がありまして、漆掻きが大勢集まる場を利用して、日光での修復の状況や今後の漆の注文の見通しなどを直接お話していただこうと企画したのです。

日光は今「平成の大修理」中。二社一寺の建造物の修理修復を順番に手がけているのですが、木工事が必要だったり一度解体修理しなければならない仕事が出てきたりして、なかなか漆塗装の作業が進んでいないようです。
そのため浄法寺の漆の出荷も滞っているのですが、ここ数年はそのような状態が続くものの、いずれは本格的に使用することになるようです。

6年間の修理計画という区切りはあるものの、その後についても安定的に浄法寺漆を出荷できることになりそうです。国産漆ならどこでもいいという訳ではなく、安定的に大量の漆を供給できるのは浄法寺しかないこと、認証制度など行政と一体的な取り組みをしていることが評価されたのです。

漆についてのお話のあとは、例年10月に開催している漆共進会を彷彿させるようなミニ求評会がありました。何人かの漆掻き職人が持ち寄った漆樽を佐藤さんが丹念に見て回って、アドバイスをしていました。

今年もいい漆が採れるよう、組合員が一丸となって取り組んで参ります。