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浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

めぐり合わせ

 以前このブログにも書いたとおり、私の前職は岩手県職員でした。ちょうど一年前の今頃は起業の計画をいろんな人に見せて回って、いろいろアドバイスをもらっていましたね。

 県の出先機関の二戸地方振興局に赴任して、浄法寺漆の担当となり、それが一つのきっかけで現在に至っているわけですが、あのタイミングで漆という素材に出会わなければそのまま県職員を続けていたでしょう。いくら私が漆が好きだと言っても、浄法寺漆で起業!とは直ちに結びつきません。実家が漆器屋というわけでもありませんし(笑 
 起業できたのは家族の協力があってこそだし、計画に移すタイミングもとても重要です。

 起業に直接的には関係ありませんが、仕事をするうえで一番大事だと思うのが、今やるべきことに一生懸命取り組んでその姿勢を日々継続していくこと。続けていればきっといいことがある、どこで何がどう繋がるか、人生は分からないものです。
 公務員を退職して起業するというのは世間一般にはまだまだ理解されにくいようで、退職時にもいろいろ言われましたが、私は公務員という職業の中でいろいろな仕事をさせてもらったからこそ、起業ができたと思っています。

 最初から起業志望があったわけではないですが、それぞれの職場で考えていたことは、その担当業務の経験が民間に出たときに果たして役に立つだろうかということでした。それが自分の強みになるだろうかと自問自答してきたのですが、結果的にはそれまでの各職場での経験がタイミングよく結実したのが「漆で起業」だったのです。
 おおげさに言えば人生の岐路に立ったわけですが、不思議と「人生の選択」という感じはありませんでした。むしろこのタイミングを逃すと当分岐路というものは巡ってこないし、そのまま走ってきたレールを辿るというより自然にレールの切り替えが済んでいたという感覚です。
 周りの環境といえば、リーマンショック後の景気の後退でビジネス上のタイミングとしては最悪だったのかもしれないですが、起業家支援制度はこれまでにないほど充実してましたし、各種の補助金制度もある。むしろ景気後退の局面でそこそこ生き残れば、景気回復の暁にはまずまず順調に行くのではという目算もありました。

 という状況で起業したのですが、たぶん一番のきっかけというか、そのルーツは県庁の環境生活部で勤務したことが大きいです。詳しくは次回に。