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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

漆サミット写真集

1月15日から17日まで、3日間に渡り行われた漆サミット2010の様子です。

エントランス。明治大学アカデミーコモンの2階です。こんな校舎で勉強できるなんて恵まれているなあ。
でも今回担当した理工学部は川崎市の生田にあって、ちょっと古い。スタッフで来てくれた明大の学生も「差がありすぎるんです」と言ってました(笑)。
会場は普段パーティションで仕切られていて、展示会場に使用するのは初めてとのことでした。
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漆掻きコーナー。漆の木を含め資材はトラックをチャーターして浄法寺から運んできました。このイベント用に佐藤春雄組合長(浄法寺漆生産組合)が取っておいた木です。
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漆掻き指導する佐藤組合長。漆掻き道具も陳列され、組合長持参の漆酒(漆の花を焼酎につけたもの)は人気がありました。意外にみなさん漆掻きにチャレンジしてくれました。
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漆樽。去年の京都展示会用に梱包したものです。右端の10貫目樽は佐藤組合長のもの。もちろん中身は空っぽです。
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パネルコーナー。これは今回のサミットでも白眉。これだけでも本になりそうなくらい充実していました。でも人が多すぎてゆっくり見れなかったという苦情も。漆産地がそれぞれ頑張っている姿に感銘を受けました。鈴木三男先生と芸大の三田村先生の「漆を食べる」提案も。
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岩手県立大学の山田・高嶋先生の実習班の学生によるパネル展示。私もちょっとお手伝いしました。漆に関する知識がまっさらな状態で漆についての提案をしたらどうなるか、という企画です。制約なしに考えてみるのって大切ですよね。漆のことを知りすぎて身動きがとれない人が多い中で、貴重な提言です。
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漆塗りの体験コーナー。浄法寺の滴生舎の職員が教えてくれます。
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これは初日の寂聴さんの講演直後の会場の様子。人で溢れかえっています。すごい熱気でした。
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パネルのコーナーも身動きとれないくらいに。
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浄法寺塗の販売コーナーも大盛況。
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パネルディスカッション「産地の現状と今後」では、浄法寺(岩手)、大子(茨城)、新見(岡山)の三つの漆産地からの報告と討議が行われました。コーディネートは東北大学植物園の鈴木三男先生。白熱のトークでした。
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パネルディスカッションでは茨城の「壱木呂の会」の本間さんの発言が一番印象に残りましたね。誰かこの会場の何人でもいいから行動して欲しい、と。

国産漆を守るべきと考える人は多いけど、誰かがやってくれると思っている。それが今まで続いてきたからこのような惨状になっている…
国産の漆器を使うとか、産地の現状を誰かに伝えるとか、その程度でも構わないので一歩踏み出して欲しいですね。

寂聴さんの講演でもそういうお話がありましたが、今回の漆サミットが専門家だけのものではなくて一般の人たちにも何か気付きのきっかけとなったのであれば、とても嬉しいです。

私自身、いろいろな方々とお会いしてたくさん話ができたことだけでも大収穫でした。他の漆関係者もそうだったと思います。
今回の企画は森林総合研究所や明治大学岩手県立大学二戸市、いろいろな方々の尽力で実現したものです。このネットワークは大変貴重。ぜひ来年以降も続けて欲しい、実現を働きかけていきたいです。