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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

東京その3

 狂言師の奥津さんを訪問したあとは、国分寺で金継ぎをしていらっしゃる「金継ぎnico」の加藤さんのところへ。・・その前に訪問したところがあったのですが企業秘密(笑)につき省略させていただきます。

 金継ぎというのは、割れた皿や茶碗などの陶磁器を漆を使って接着し金を装飾する方法で、日本の伝統的な修復法です。割れたところを欠点とするのではなく、それを魅力として活かす日本ならではの美意識が感じられる方法です。
 金の他に銀で継ぐ方法や、漆のまま継ぐ方法もあり、破片がなくなってもその部分を漆で埋めることができるので、まさに昔からパテのような使い方もしていたわけです。
 お気に入りの器が壊れても、それを直してまた魅力ある姿に蘇らせることができるなんて素晴らしいと思いませんか?

 金継ぎは原則漆を使うのですが、中には瞬間接着剤を使ったものも出回っているそうで(それは金継ぎとはいえないような・・)加藤さんは以前から漆の中でも国産、浄法寺漆を毎年入手して使っています。

 漆でも浄法寺漆でなければ絶対ダメ!なそうで、私松沢が漆の仕事を始めたことを噂で聞いた時とても喜んでいただいたそうです。ありがたいお話です。

 盛岡の家の近所にある「carta」さん(以前にもご紹介した、器に岩舘さんの漆器を使っていただいているお店)で、店主の加賀谷さんが「東京で浄法寺漆を使って金継ぎをしているお店があるんですよ」と紹介していただいたのがご縁でした。さらに、同じ盛岡の「Holz」さんでも同様のご紹介を受け、盛岡のそういう底力みたいなものを感じました。漆で繋がる縁というのは県職員時代からも感じていますが、この時もそう思いました。

本格的金継ぎセット「クロコ」
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 加藤さんは金継ぎ教室を開いているのではなく、金継ぎの仕事の依頼を受けたり、「クロコ」と「チビクロ」という金継ぎセットの販売をしています。金継ぎセットはいろいろなものが出回っていますが、浄法寺漆を使っているのはこちらだけですし、すごく丁寧に書かれたマニュアル(これだけでもとても貴重)も付いていているのです。

 材料もとても吟味されていて、漆以外にもいろいろ貴重な材料が使われていました。 

 雑誌やテレビの取材もいろいろ受けられているそうで、毎日お忙しそうです。


 漆の話をしだすと二人とも話が止まらず(笑)、帰宅途中のご主人も参加しての飲み会に突入しました。

 加藤ご夫妻には遅くまでお付き合いいただき、楽しい夜となりました。ありがとうございました。


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浄法寺漆産業 http://www.japanjoboji.com