japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

東京その2

 東京出張の二日目は、私の大事なお客様への訪問がメインでした。
 お一人目は、狂言師で能面製作も手がけておられる奥津健太郎氏(和泉流狂言方)。
 今年の夏頃、私のHPをご覧になった奥津さんから連絡をいただき、浄法寺漆をお買い上げいただいたのが縁で実現しました。

 能面の製作に漆がどのように使われているのかとても興味があったので、今回ぜひ工房を拝見したいとお願いしたところ、快く了承していただきました。

 閑静な住宅街の中にご自宅があり、一階が稽古場。ご子息もすでに舞台を踏まれているそうで、親子で狂言を演じているなんてなんて素晴らしい!うちの子供と同じ歳(6歳)なんですが、しっかりしたお子さんでした。写真も撮ってくれましたよ。

 奥津さん(右)と私
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 奥津さんとお子さん
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 さて、能面といってもいろんな種類があるということで、奥津さんご自身が製作した貴重な能面をズラリと並べてくれました。
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 私は全然狂言とか能の知識がなかったので基本的な質問ばかりでご迷惑をおかけしたと思います。能面は演目に応じて数多くの種類があり、基本的には古くから大切に伝えられる「本面」の型を写す世界なのだそうです。

 能面のいろいろ
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 重要なのが意外なことに面の裏側だそうです。面を顔にあてるときに裏を必ず見ますが、演じる役になりきろうとしている瞬間でもあるので裏の表情が相応のものであることが大切なのだそうです。奥津さんはいろいろな素材を試してきた中で、今回浄法寺の漆を裏に塗ってみたいと希望されたのです
 裏面は拭漆で仕上げているものが多いようですが、中には蝋色塗りのものもあるそうです。

 狂言師で自ら面を製作している方というのは少ないらしいのですが、奥津さんは自ら材料を吟味して試行錯誤しながら面を作っているのです。ちなみに木地は木曽檜の良質なものを使用されていました。

 時間の経つのを忘れ、つい長居してしまいましたが、今後も浄法寺漆でいろいろな面を作っていただければありがたいですね。
 奥津さんどうもありがとうございました。

 今回の訪問をきっかけに、狂言や能に少し興味が出てきたのでちょっと勉強してみたいと思います。

 他のお客様訪問の様子は後日。


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