japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

いわての漆文化展

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 10月10日から平泉の文化遺産センターで「いわての漆文化展」が開催されています。
 早速初日に家族で行ってきました。

 実はこの展示会は2年前から計画・準備されていたもので、岩手県県南広域振興局の主催です。検討委員会を何度も開催して(滴生舎の小田島さんも委員)、関係者の努力のたまもので実現したものです。
 
 岩手県には4つの伝統工芸品(経済産業省認定)があります。浄法寺塗、南部鉄器、岩谷堂箪笥、秀衡塗なのですが、この4つに共通している素材が漆なのです。浄法寺の漆を使ってもらえれば一番うれしいことなのですが、なかなかコスト的に難しいこともあり、中国産が多く使わるのは仕方のないことです。
 また、なかなか産地同士が連携して取り組むことってなかなかありませんでしたので、今回の文化展は漆つながりで一致協力して実現したものなのです。

 文化展では浄法寺から運び込んだ漆の木を実際に並べたり、生漆の樽を展示しました。また、大森俊三さんの「漆掻き職人の一年」のビデオ放映や、漆掻き道具の展示など実際に実物を見ることができる内容になっています。浄法寺漆で修復された中尊寺金色堂の接写写真や、秀衡塗と岩谷堂箪笥の製作の様子も見れます。

 岩谷堂箪笥の職人さんと少しお話したのですが、浄法寺漆は使っているけれど全量浄法寺にするのはなかなか難しいようでした。コスト面もありますが拭き漆で仕上げているのでロスも多く、やはり全部浄法寺漆ではもったいなく感じるようでした。木地呂仕上げで作ることもあるそうですが、それだと岩谷堂箪笥っぽくないので主流はやはり拭き漆だそうです。

 県南局の担当の職員の方と少し話をして帰途につきました。

 文化遺産センター(平泉郷土館)はとてもいい施設ですが、少し分かりにくい場所にありますね。看板もないし・・規制があって幟旗もつけられないそうです。ちなみにこちら。


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