japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

トラッドジャパン

 NHK教育で「トラッドジャパン」という日本の伝統文化を英語で紹介する番組が放送されています。

 書店でたまたまテキストを見つけたのですが、7月号のテーマは「漆」。

 既に放送した後(7/21、7/28)だったので見ることはできませんでしたが、意外と丁寧に漆のことが紹介されていて、とても参考になりましたよ(^-^)

 "Lacquer is a natural material obtained from the sap of the lacquer tree. When the trunk of the tree is cut,it produces a resin to try to repair the wound. This resin is urushi."
 「漆は木の幹から採れる自然の素材です。まずウルシの木に傷をつけます。すると、傷をふさごうとして幹から樹液が出てきます。この樹液が漆です。」

"A single tree can only produce a few grams of resin each time it is tapped. Because it's so hard to obtain, lacquer is considered very valuable."
 「一本の木から一回に採れる樹液はわずか数グラム。容易には手に入らない貴重なものです。」

 tapという単語が「木を切りつけて樹液を採る」、rashが「かぶれ」だったり、漆関係の英単語が続々と出てきます(^-^)

 tapは動詞で、何かに穴や口を開けて液や汁を「採る」「取り出す」というニュアンスがあるそうで、まさに漆掻きにピッタリな言葉ですね。

 それから講師の江口氏とコメンテーターのアットキン氏(Stuart Varnam-Atkin)の対話で、漆掻き職人の人件費まで触れられているのは驚きでした。

 "It is said that only about 200grams can be obtained from a single tree, so it's very valuable. Besides,it takes tremendous time and efforts to collect the sap from a lot of lacquer trees, so there's a big labour cost issue. As a result, around 90% of the natural lacquer used in Japan is now imported."

 実際には99%が輸入されているのですが、こういう点に鋭く触れているのが素晴らしいと思いました。
 
 それからアットキン氏のコラムで、漆掻きが「エコフレンドリーな仕事」と紹介されているのです。「環境に優しい」という意味ですが、本当にそうなんですよね。
 漆を植えて、育てて、漆液を採取して、切倒して、再度萌芽してくるのをまた育てて・・とうまく循環しているのです。


 漆の他にも、西陣織や花火なども紹介されていて、私の知らない日本の文化についてもっと知りたくなりました(^-^)

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