japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

グリーンケミストリー

GReeeeNとChemistryの競演ではないです(^-^;

漆の科学的研究の権威、明治大学の宮腰教授とお話して初めて知ったのですが、グリーンケミストリー(Green Chemistry)という言葉があります。

もともとはアメリカで提唱された言葉で、Wikipediaによると、

アメリカ環境省EPA)が化学製品の生産から廃棄までの全ライフサイクルにおいて生態系に与える影響を最小限にし、且つ経済的効率性を向上させようとする次世代の化学工業の改革運動に対してこの語を用い始めたことを起源としている

らしいです。

現在は、OECDの提唱する「サスティナブルケミストリー(Sustainable Chemistry)」と組み合わされて「グリーンサスティナブルケミストリー」と呼ばれることが多いそうですが、まさに漆という天然素材がこの理念を体現しているという話です。

環境負荷が小さく、持続可能性のある素材というものは天然物質でもなかなかあるものではありません。

おそらくこの言葉は、化学工業の範疇に留まる言葉であったと思います。化学物質の製造から廃棄・再生までを出来る限り環境負荷をかけない方法で、またそれを効率よくリサイクルして活用するというプロセスを理想とするものとして。


事後的になりますが、「グリーン」である意味をもっとこの言葉に込めていいのではないかと思います。

漆は天然の資源で、植えて育てれば何度でも循環可能ですし、自分の持つ酵素で重合反応して固まるので有機溶媒をまったく含みません。
縄文の昔から、人々はこの特異な性質をうまく活用して身近な生活用具から美術品まで活用してきましたが、化学的な特性が明らかになったのはつい最近のことで、まだまだ研究途上にあります。


耐久性や色つやなど、優れた特性を求めればキリがありませんが、少なくとも天然の塗料・接着剤としてここまでの性質を持つ素材は漆のほかはないと確信しています。


環境と漆のことについてはこれからも取り上げていきたいと思います。


浄法寺漆・漆器ネットショップはこちら http://japanjoboji.shop-pro.jp/
浄法寺漆産業 http://www.japanjoboji.com