japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

弘前の漆掻き

弘前へ出張してきました。

今回の出張は津軽塗の工房や弘前市の若手の工芸家たちの活動を見せてもらうため。

二戸とは距離的にそれほど離れてはいないのですが、これまでなかなか伺うことができないでいました。津軽と南部という気質の違いもさほど感じることなく、いろいろなところを見学させていただきました。

弘前市の補助を受け、青森県漆器協同組合連合会が若手の津軽塗職人を養成しているとのことで、工房を見学。
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類似の事業が数年前から県の補助を受けて実施されており、その時の研修生で引き続き習っている人もいました。印象深かったのはみなさん笑顔で生き生きと研修に励んでいたことでした。みんな30歳以下で若く、今度青森県内で共同展を開くなど活発に活動しているようでした。

驚いたのが、漆掻きの道具があったこと! なんでも岩木山麓に漆の林があり、合併前の旧岩木町時代から管理している漆林があるとのこと。そちらの漆林を管理している津軽塗技術保存会の今さんにいろいろお話を伺いました。若手の育成に熱心に取り組んでおられ、そちらの漆林にも通って漆を採取しているとのこと。今さんは田子の中畑さんの道具を愛用されていましたが、研修生が弘前市内の鍛冶屋さんに頼んで制作してもらった道具!も拝見しました。
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中畑さんの道具のレベルにはまだ達していないようで今後も改良の余地があるとのことでしたが、積極的にチャレンジする姿勢は見習うべきものがあると思いました。ぜひ産地同士で交流したいところです。

そのほか、今回案内していただいた津軽塗職人の斉藤氏の工房や、以前から気になっていた「ブナコ」の直営ショップBLESSを訪問しました。
ブナコはブナの木をテープ状にしてそれをバームクーヘンのように巻いていき、それを少しずつずらすことで成形する器で、最近はインテリアや照明にも用いられて脚光を浴びています。それまでは伝統工芸品の一つとして低迷していたブナコを世界的レベルまで引き上げたのは社長の手腕によるところが大きいのでしょう。
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弘前はそのほかにもまだまだ面白そうなところがありそうです。城下町の風情を残しているところ、再開発で新旧の建物が両立しているところは盛岡と同じでしたね。

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