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japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

浄法寺の漆 1

うるしのこと

さっそく、浄法寺の漆のことについて綴ってみたいと思います。

岩手県二戸市(にのへし)は県の最北部にあります。
浄法寺地区は同市の西部に位置し、旧二戸市と2006年1月に合併する前は「浄法寺町」でした。

浄法寺は国内有数の漆の産地で、今では国産漆の約7割を生産しています。
「7割も生産しているなんて大産地だね」なんて思われるでしょうが、ところが現状はかなり厳しいものがあります。
日本国内で流通している漆のうち、そのほとんど(約99%)が中国産などの輸入漆が占めており、国産はその僅か1%程度にしかすぎません・・

漆・・というと日本文化の象徴みたいになっていますが、実は外国産の漆に支えられているのが現状です。

お断りしておきますが、中国の漆だから悪いと言うわけではありません。漆は東南アジアでしか採取できず、漆の文化は東南アジア圏独自の文化です。同じ長い歴史と伝統があり、自然の恵みを活かした素晴らしいものです。

でも、かつて中世ヨーロッパで漆器が"japan"と呼ばれていたくらい素晴らしい文化を持っているにもかかわらず、1%分しか生産していないなんて淋しいかぎりではありませんか・・

どんどん生産して売りたいところですが、漆特有の様々な課題が山積しているのでなかなか一筋縄ではいきません。漆の資源量の問題、後継者の問題などなど・・

でも、この魅力ある資源を失うことは日本の文化の一つがなくなるということでもあります。それを防げるのは、今唯一の生産地(産業として成り立っている意味で)である岩手・浄法寺が核とならないとできないと確信しています。なぜかというと漆を採取する漆掻き職人がまとまって存在しているのは浄法寺しかないからです。

その職人の技術を後世に伝えていくことも非常に重要なことですし、なにより漆文化の魅力を多くの人たちに知ってもらうことが大切です。

今回はちょっとお硬い話になってしまいましたが、気軽に漆のことを考えてもらえるようにblogでいろいろ紹介していきたいと思います。



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