japanjoboji blog

浄法寺漆産業 一人社長のブログです。 漆の産地、岩手県浄法寺の漆や漆器のこと、その他いろいろつづります。

岩泉と朝倉

かなりご無沙汰の更新です。

盛岡は暑い日が続いています。盛岡だけではなく全国各地猛暑のようですが、皆様熱中症にお気をつけください。

先日の九州での豪雨災害では広範囲に被害が広がっており、昨年の岩手県岩泉町での台風災害を思い起こします。爪痕はまだまだ残っており、復旧までには相当時間がかかりそうです。岩泉乳業さんでは今年8月の工場竣工、10月に待望の岩泉ヨーグルトの販売を目指しているそうで、大変楽しみにしているところです。

 

実は弊社でも岩泉乳業さんとコラボレーションの準備を進めており、岩泉ヨーグルト専用の漆塗りスプーンを企画しています。その発端となった方が、福岡県朝倉市在住の梶原大源さんです。梶原さんはもともと林業家で、自分の山にある木材を使った木工品を作っているのですが、浄法寺漆に関心をもち弊社の漆をお使いいただいています。浄法寺にも何度もお越しになり、一昨年には漆の種を持ち帰り、それを朝倉の山で育てていました。昨年10月には被災直後の岩泉町に入り、被害の様子を目の当たりにしています。岩泉では岩泉乳業の社員の方と知り合いになり、それがご縁で弊社で岩泉ヨーグルト専用スプーンの企画が始まりました。岩泉町産の広葉樹材を使い、ご縁のある梶原さんが浄法寺漆を使って製作する段取りで進めていたところ、梶原さんの地元を集中豪雨が襲いました。ご自宅は流され、所有している山林も大きな被害を受けました。幸い梶原さんとご家族は無事でしたが、周囲の景色がすっかり変わってしまうほどのひどい状況です。

国による激甚災害法の指定や地元行政が生活再建に向けて動いておりますが、弊社としてもこのご縁を大切にして、朝倉と岩泉の復興に結びつくような事業ができればと考えております。

7月15日付岩手日報に関連記事が掲載されています。

岩手との縁、再起の力に 九州豪雨で福岡・梶原さん

「触れることの科学」と漆器

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私の趣味は読書ですが、起業してからはじっくり読書する時間もなく、年末年始のちょっとした時間に通読できるくらいです。

この年末年始は一層慌ただしかったのですが、以前から読みたくて積読してあった「触れることの科学」を何とか読み終えました。

「触れる」ということについてあらゆる角度から科学的に読みやすく解説した本です。

漆や漆器について参考になればと思って買ったのですが、漆の痒みの話もちょっと出てきました。でも、なにより人間の触覚の研究がここまで進んでいるとは思いませんでした。

中でも驚いたのは、人間には「撫でられて心地よい」という感覚のための専用の神経(C触覚線維)というものがあるということ。優しく撫でるときに強く反応する神経で、撫でるという行為が大切であることを思い知らさせました。

ものの質感を識別する「メルケル盤」という組織は唇と指先の皮膚に高密度で存在するそう。確かに漆器を口に当てた時の触感は素晴らしく、滑らかで気持ちがいいですよね?

漆器で食事をするということは、指先と唇という2つの大事な触感を最大限に活かした行為なのだと改めて思いました。和食は器に直接口をつけていただくことが多いですし、お箸もそうです。

日々の食事の内容も大事ですが、シンプルながらきちんと漆が塗られたものを毎日使うことで身体が一層喜ぶような気がします。

TwitterでRT2000超え

 

Twitterで何気なく書き込んだ12月27日。

少しずつRT(リツイート)が増え、1000RTを突破。そして現在は2500RTを超えました。大変ありがたいことです。

漆の希少さを多くの人に知っていただけただけでも嬉しいことですね。

 

 

クラウドファンディング終盤

伊藤若冲モチーフのクラウドファンディング企画も終盤になってきました。

多くの方からご賛同をいただきありがとうございます。

目標金額まではまだ開きがありますが、今回のプロジェクトは集まった金額内で実行するプランですので、応援してくださった皆様にはきちんと返礼を致します。

また、クラウドファンディングでの募集が終了した後も、引き続きご支援をいただければありがたいです。

 

camp-fire.jp

 

岩手日報朝日新聞にも取り上げていただきました。

国産漆の魅力伝えるプロジェクト 車のハンドルも企画

 

www.asahi.com

人間国宝の数

東北地方では岩手県が国宝指定件数8件で最も多い。中でも中尊寺関係が多いです。

でも人間国宝重要無形文化財保持者)は岩手に一人もいない…というか東北地方の人間国宝は、仙台平の甲田綏郎さん(仙台市)だけです。

単純に人間国宝の数で文化度を測ることはできませんが、一つの指標ではあります。東京や京都に集中していますが、北陸地方には工芸分野だけで現在12人います。

国宝の美術工芸品や建造物は過去の遺産ですが、人間国宝は現在の文化の状況を表しているものとも言えます。

将来の人間国宝を育てようというのではないですが、地域の伝統文化を守ろうとしている人を応援できているか、その土壌が存在しているかというのが問われているように思います。

まだまだ支援募集中です!

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伊藤若冲の漆ステアリング&国産漆保全の企画に多くの方からシェア、いいね!をいただき、誠にありがとうございます。

 

どうしても派手なステアリングに目が行きがちですが、目的は国産漆の保全と継承にあります。今からでも漆を増やして植えないと将来の需要に応えることができなくなります。中国から輸入すればいいじゃないかというのも悲しくないですか?


もちろん漆掻き職人や伝統工芸分野の継承も大事ですが、大元の原料がなければ何も始まらないのです。見過ごされがちな点です。

 

ジョー・プライスご夫妻も国産漆の現状を心配され、作品の使用について協力いただいていることもとてもありがたいことです。

 

クラウドファンディングでは高い目標を掲げておりますが、成立しない場合でも諦めることなく実現させるつもりでおります。

 

まだまだ知られていない企画ですので、引き続き皆様からの拡散、ご支援にご協力のほど、宜しくお願い致します。

 

クラウドファンディングのページ
https://camp-fire.jp/projects/view/13759

FBページ
https://www.facebook.com/jobojiurushi/posts/1185867568128074

若冲のステアリング企画、支援の方法について

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伊藤若冲のステアリング企画、多くの方から「いいね!」をいただいております。誠にありがとうございます。


なぜ若冲?なぜステアリング?という方もおられますが、今回の企画はあえて思い切りました。
3年前の岩手県立美術館での展示がきっかけではありますが、より多くの方に国産漆の現状を知ってもらうために選んだものです。

 

支援の仕方が分からないという方から問い合わせをいただいておりますので、次の方法にてご支援をお願い致します。


1 クラウドファンディングサイトのCAMPFIRE(キャンプファイア)のページへ
  https://camp-fire.jp/


2 支援者(パトロン)になるためには新規会員登録する必要があります。「新規会員登録」のボタンを押すか、次のページへ
  https://camp-fire.jp/users/login
  
3 登録作業を行います。Facebook,Twitterをされている方は簡単に登録することができます。


4 今回の企画ページ 伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」をモチーフとした漆ステアリングの製作と漆林の保全活動 へ移動します
  https://camp-fire.jp/projects/view/13759


5 文章をご一読いただき、右欄にある「リターンを選ぶ」からご希望のリターン額をお選びいただきます。
  リターンの内容は金額によって異なります。今回の企画でしか手に入らないモノ、内容となっております。ぜひ楽しみにしてください。
  
6 画面の一番下の金額欄に、任意の支援金額(支援金額は選んだリターンの価格より高い額を記入することができます。選んだリターンの価格より低い額の記入はできません。)を【確認】してコメントを入力します。利用規約ガイドラインの内容に合意のうえ【決済画面へ】をクリックします。
  
7 決済に利用するクレジットカード情報と、リターンの発送先情報を入力して、「確認画面へ」をクリックします。

 

8 記入内容を確認してください。漏れや誤りがなければ【完了】をクリックしてください。ありがとうございました。


目安としましては、例えば3000円のリターンをお選びいただきますと、ステアリングの製作経費の一部に充てる他、約3~5本の漆の苗木を植えることができます。
趣旨にご賛同いただければ大変ありがたいです。国産漆の継承のために多くの方からのご協力をお願い致します。